白いお米になるまでの豆知識
私たちが普段食べているお米は、最初から白かったわけではありません。どうやって白いお米になったのか豆知識をお伝えします。
私たちが食べているお米はイネという植物の実の部分です。秋になってイネが熟すと、穂の先についた「もみ」を収穫していきます。「もみ」は、玄米の外側に「もみがら」がついたもので、このままでは食べることができません。もみからもみがらを取り除く「もみすり」を行い、玄米の状態にします。
玄米は、出荷されるまでの間、専用の倉庫で保管されます。玄米の保管は温度と湿度の管理が大切です。温度や湿度が高い中で保存すると味や品質が悪くなってしまいます。そのため、倉庫内の温度や湿度は厳しく管理されています。
お米には一等米、二等米、三等米という等級があります。保管前に玄米の状態で検査され、玄米がきちんとした形をしているかなどによって判定されます。一等米として選ばれるためには、玄米のうち70パーセント以上がくだけたり、発芽したりなどしていないことや、形や色が整っていることなど厳しい基準があります。一等米イコール美味しいというわけでは決してありませんが、厳しい基準をクリアした品質の良いお米だということはできます。
出荷する前に玄米のぬか層を取り除き、白いお米にする「精米」という作業を行います。精米すると玄米よりも品質が低下しやすくなるため、玄米のままで出荷し、販売店や消費者自身が自分で精米作業を行う場合もあります。
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