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お米の豆知識:昔からお米を精米して食べていたのか?

昔の米は赤紫で、黄色みがかったお米を食べていたなどという古い文献はいくつもあります。

では、日本人が精米(白米)を食べるようになったのはいつ頃なのか?という疑問がわいてきます。

お米の豆知識になりますが、その答えは弥生時代です。

稲作が伝わってきた弥生時代には、すでに精米した白米が食べられていたと考えられています。

その理由は、中国から稲作が伝わってきた当時、精米をするための道具もいっしょに伝わっていたことが遺跡などで確認されているからです。

古墳時代の仁徳天皇のころは、屯倉舂米部(みやけつきしねべ)という官職があって、この役人は脱穀・精米をして天皇の食事へ献上する仕事をしていました。

ですから、この時代にはすでに白米を食べる文化があったということが分かります。

わざわざ官職を立てて行った食事方法ですから、よほど特別な食べ方であったことが伺えます。

では、いつごろから大衆でお米を精米して白米で食べるようになったのでしょうか?

その答えは、江戸時代の後期ごろだといわれています。

奈良・平安時代では、貴族層が白米を食べていたとされていますが、それ以下の階級層には普及していません。

また鎌倉時代には、勢力を強めて国の実権を握るようになった武士階級までに白米食が広がっています。

つまり、白米は身分の高い者に許された食べ方であったようです。

そして江戸時代の後期になりますと、ようやく大きな都市の町人の間でも白米を楽しむ風景が見られるようになりました。

そして戦時中では、どの家庭でもヤミ米を買ってきて一升瓶でコツコツと精米していましたから、全国民がお米を精米して食べる習慣が定着したのは昭和初期のころと言えます。

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