おにぎりについての豆知識、歴史や梅干しと海苔の話も
弁当には欠かせない存在で、コンビニなどでもお手軽に買えるのがおにぎりです。今回はお米を使った代表的なメニュー、おにぎりについての豆知識をお届けしたいと思います。そもそも、おにぎりはいつ頃から日本で食べられているのかですが、現時点で最古とされるおにぎりは弥生時代のものです。いわゆる現代のおにぎりとは違って、蒸してから焼かれたと推測されることから、どちらかと言えばちまきのような存在ではないかと思われますが、大きさや形自体は現代のおにぎりとそう変わりません。コンビニなどで売られている、最もなじみのある三角形の形のおにぎりと似たようなものが弥生時代にはすでにあったのです。
さて、おにぎりのようなものはかなり昔からありましたが、現代のおにぎりに近づいてきたのは鎌倉時代のことです。今でも受け継がれているおにぎりに梅干し、この形が初めて登場したのも鎌倉時代のことで、1221年の承久の乱の時には梅干し入りのおむすびが兵糧として配られたと記録されています。また、現代の日本で主流なうるち米がおにぎりに使われるようになったのも鎌倉時代のため、おにぎりの歴史を見ていくと鎌倉時代がターニングポイントと言ってもよいでしょう。
鎌倉時代以降は、おにぎりは兵糧として存在感を発揮しますが、江戸時代以降はお手軽なエネルギー補給の手段として現代と似たような立ち位置に収まります。梅干しと共におにぎりに欠かせないのが海苔ですが、海苔を使ったおにぎりが発明されたのは元禄時代のことです。
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