世界のお米の豆知識
ひとことでお米と言っても、種類や性質によって様々なタイプに分類できます。世界のお米の豆知識を見てみましょう。
世界の栽培イネは、サティバ種(アジアイネ)とグラベリマ種(アフリカイネ)に分けられます。お米をとるために栽培されているイネのほとんどが、サティバ種のイネです。サティバ種は、さらにインディカ米、ジャバニカ米、ジャポニカ米に分けられます。
インディカ米は、インド、タイ、ベトナム、アメリカ大陸で作られているお米です。細長く、独特のにおいがあり、粘り気がないので、ピラフなどによく使われています。世界の米の80パーセントがインディカ米で、一番多く食べられています。
ジャポニカ米は、日本、朝鮮半島、中国東北部、北アメリカ大陸などで作られている米です。炊くともちもちした粘りとツヤが出て、丸く短い形が特徴です。
ジャバニカ米は、ジャワ島やヨーロッパ、アフリカの一部、中部アメリカ、南アメリカで作られていますが、生産量は少ないです。形は、ジャポニカ米より一回り大きく、米の粘りはジャポニカ米とインディカ米の間で、パエリアやリゾットに使われることが多いです。
育つ場所によっても種類が変わってきます。水をはった田んぼで育つイネを「水稲」と言い、畑で作られるイネを「陸稲」と言います。日本で作られている米はほとんどが水稲です。陸稲は、水稲に比べて味がやや劣ります。また、同じ畑で何年も続けて栽培すると連作障害が出て、イネが育ちにくくなります。しかし、水が少ない地域でも作る事ができるという利点もあり、日本では茨城県や南九州でつくられています。
水稲の米は、「うるち米」と「もち米」に分けられます。粘り気によって分かれ、適度な粘り気があるのが「うるち米」、うるち米よりも粘りが強くモチモチとした食感が「もち米」です。
私たちが普段食べているお米は、「サティバ種」「ジャポニカ米」「水稲」「うるち米」です。
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