米の花とはどのようなものなのか、豆知識として解説
皆さんは、お米の花を見たことがあるでしょうか。正確には稲の花ですが、稲の花は田んぼが身近にないエリアだとなかなか見られないのではないかと思います。まずは軽く稲の成長について説明しますが、1つの種もみから芽が出て、収穫に至るまでの期間はおよそ半年です。最終的には、皆さんが想像するような頭を垂れる稲穂が見られるのですが、穂が見えるようになった頃が稲の受粉のタイミングです。5月頃に田植えをした場合、夏には穂が作られ始めるのですが、稲の花が見れるのは大体この時期です。穂の姿が見られるようになったくらいのタイミングで稲の花は開き始め、風に乗って雄しべが運ばれます。
どうして田んぼが身近にないエリアでは稲の花がなかなか見られないのか、それは開花の時間がかなり短いからです。稲の花が咲いているのはわずか2時間ほどであり、また白色で目立たないためお米の生産者でも見逃してしまいがちです。それでも、お米の生産者にとっては決して珍しいものではありませんが、そうでない皆さんにとっては非常に珍しいものだと思います。 受粉からおよそ1ヶ月ほどで実ができあがりますが、皆さんが食べているお米はこの実です。この辺りの種子や果実の定義はややこしいのですが、お米の場合の果実は玄米に相当します。実に当たる玄米を精米したものが白米であり、私達は普段から稲の実の中身を食べていると考えてください。日本人にとって非常に身近な食べ物なのに、意外とその実態はあまり知られていない気がしたので今回は稲の花に関する豆知識をお届けしました。
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