米づくりから生まれた日本各地の祭りの豆知識
田の神に豊作を祈ったり、収穫を感謝する儀礼が、長い年月をかけて祭りになったものがあります。日本全国の有名な祭りの中には、農耕儀礼の名残りをはっきり残しているものもあります。米づくりから生まれた祭りの豆知識を紹介します。
・糸魚川けんか祭り
新潟県糸魚川市で毎年4月10日、11日に行われるお祭りです。その年の豊作を願う祭りで、大人に肩車されたお稚児さんと呼ばれる子供を先頭に、2基のみこしが神社の境内を練り歩いた後、激しくぶつかり合います。
・チャグチャグ馬コ
岩手県滝沢市、盛岡市で6月第2土曜日に行なわれているお祭りで、華やかな馬具をまとった馬が行進する祭りです。約13キロの道のりを4時間ほどかけて行進します。馬の産地として有名だった岩手県では、古くから農作業で疲れた馬をいたわるとともに、無病息災、豊作を願う風習があり、それが祭りとなりました。祭りの名前は、馬につけた鈴の音が由来です。
・青森ねぶた祭り
「ラッセラー、ラッセラー」という掛け声を聞いたことはありませんか? 青森県青森市で毎年8月2日〜7日にかけて行われるお祭りです。大きな人形灯籠の山車を引いて街を練り歩きます。奈良時代に中国から伝わった七夕と古くからあった虫送りなどの行事が一体化してできたお祭りと言われています。
・秋田竿燈まつり 8月3日〜6日まで秋田県秋田市で行われるお祭りで、竿燈と呼ばれる多くのちょうちんがついた竹製の竿を持ち上げ、額や腰、肩に乗せることでも知られるお祭りです。豊作や無病息災を祈る意味があると言われています。
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